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高校生が学ぶ異文化理解 大学講義体験 

高校生が学ぶ異文化理解(大学講義体験)

Cross-cultural understanding

英数学館岡山校(並木学院高校岡山キャンパス)

 

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平昌オリンピックの最中、

 

バレンタインデーの日 

 

2月14日(水)

 

3学期は英語の授業の中に、

「異文化理解」の授業があり、

その一環で

 

今日は、体験学習として、同じテーマで、大学へ行って講義を受けます。

  

英語の先生、私と生徒22名で、

やってきたのは吉備国際大外国語学部

 

講義の先生は植村博明学部長です。https://researchmap.jp/nikki/

  

演題は「日本と世界 -異文化理解-」

 

ですが、その前に、

  

本校卒業生で、大学3年生の江草君が、

私たちのために来てくれました。

  

卒業生の先輩がプレゼン

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在校生の前で、

この3年間のことを、話してくれました。

  

彼はこの大学で英語や異文化について学び、

そして、アイルランドに留学したそうです。

  

学ぶ中で、こう考えるようになったそうです。

  

自分の偏見だけで生きていくのはよくない、

それはもうやめよう

  

重みのある言葉で、

自然体で語ってくれたところが、

かえって、説得力があり、

4年前に比べ、ずいぶん立派になったと、

ちょっと胸が熱くなりました(涙‥‥)。

 

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次に、

外国語学部の植村学部長自ら、

キャンパスを案内してくださいました。

江草君もずっとついて来てくれます。

  

柱や壁、天井まで、杉の木でできています。

歩いていると、木のいい香りがします。

 

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そして、講義です。

  

どんな話になるのか、楽しみです。

 

  

 

演題:「日本から見た世界 世界から見た日本」

  

先生の話が始まりました。

  

植村教授は、

かつて新聞記者として活躍されていました。

  

しかも、海外赴任が多く、

ニューヨークに3年、ロンドンに3年、

他にも、

ほとんどの国に行かれたことがあるそうです。

  

大学では「異文化理解」の講義など、

海外との比較をとおして、研究活動をされています。

 

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先生は、まず、いつもと違う世界地図を示しました。

  

ヨーロッパが中心の地図で、日本は端にあります。

  

他の国では、西欧がセンターの地図が多いのです。

  

先生によると、

文化とは何か。

それは、『自分たちが気分がいい

ということではないか。

  

日本人には気分いい、他の国の人にはわからなくていい。

  

ある国の人々は

楽しいとき、喜びを、飛び上がって表現する。

(ジャンプを繰り返す)

 

私たちからみたら、不思議かもしれないが、

その人たちにとっては、それは楽しい。

   

日本人は、お辞儀をする。

外国の人が見たら、よくお辞儀をする人たちだと不思議に思っている。

  

日本では、目上の人にお辞儀をしろと言われるけれど、

握手しなさいとは言われない。

  

こういった

文化の違いを

いいとか、悪いとかではなく、

そういうものなんだと

思うことが、

異文化理解と言える。

   

アメリカのオバマ前大統領が

日本に来たとき、

きっと考えて、天皇にお辞儀をした。

  

アメリカの新聞で、話題になった。

卑屈に感じ、そこまでする必要はないと思ったのだろう。

2度目の来日では握手だけだったが。

  

結局、文化が違うということを知る

それだけでいいと思う」

  

  

グローバリズムについて

  

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「今の時代は、

自分たちは自分たちだけでやるよ

というわけにはいかない時代

  

簡単に、人・物・金・情報が移動できる時代

  

は、お金さえあれば、オーストラリアへ行ける。

オーストラリアからも来れる。

  

はいろいろ大量に移動している。

  

お金は瞬時に国境を越える。

  

情報も、テレビ、ネット、スマホなど、瞬時に伝わる。

  

だから、このような時代に生きてる私たちは、

お互いのことを知る必要がある

  

混成文化

 

「世界にはいろいろな人が住んでいるが、

次のようにたとえると

どちらと言えるか。

   

ミックスジュース

サラダボール

  

今世界はサラダボールの状態

キャベツ・リンゴ・バナナ・きゅうり、

それぞれが、主張している。

  

同じように、

各国、各民族が主張している。

  

垣根は低くなったが、それぞれが自己主張している

   

 

アメリカの国際政治学者

ハンチントンによれば、

世界には8つの文明があるという。

  

1.中国

2.インド

3.西欧

4.ロシア

5.南米

6.イスラム

7.アフリカ

8.日本

  

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日本は中国の影響を受けているが、

中国とは違う独特の文明を持つ。

しかも、仲間がいない。

仲間のいない文明といえる

  

世界がけんかしているのは、それぞれがぶつかっているから。

  

インドにはきわめて貧しい人々がいる。

自分の力ではどうしようもない、絶望的な状態

お金持ちは、途方もなくお金持ち

コンピュータは最先端の国

  

ロシアは、あまりにも広くて

よくわからない国

ヨーロッパを見ているが、仲間に入れてもらえない。

芸術・音楽は進んでいるが

  

ヨーロッパには3つの中心の国がある。

それは

イギリス・ドイツ・フランス

何かを決めるとき、この3国で決める。

  

イギリスは海上にあって、

いつも別行動をとる

アメリカと仲が良い

  

そっくりな国が日本

日本はアジアの一員だが、

ヨーロッパの真似をしている。

  

ヨーロッパへは、

何百万人もの移民が、いい暮らし、安全な暮らしを求めて、

着の身着のままで、やってくる。

自分たちも移民だから、Noとは言えない現実がある。

  

移民のよく就く仕事は、皿洗い、タクシー運転手、掃除の仕事など

彼らは、いい仕事に就くため、英語を一生懸命勉強する。

 

  

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イギリスは4つの国がいっしょになった国

スコットランド人はガタイがしっかりしていて、体が強い。

アイルランド人、スコットランド人がアメリカに渡った。

  

アメリカでは、国旗がよく振られるが、

世界中のいろいろなところから来た人々の集まり

だから、まとまりがない。

それで、同じ国であることを言い続けなければならない。

理念を言うことで、まとめようとする。

  

アメリカは州ごとに法律が違うが、

州は国みたいなもの

死刑を認めている州、認めていない州

大麻を認めている州、認めていない州がある。

アメリカは州が集まった国

州ごとに兵隊があり、州が力を持つ。

州をまたいで監視するのがFBI

  

銃について

アメリカは、自分の身は自分で守れ

という考えが身に染みている。

隣の家は10km先で、

守ってもらおうと思えば、お金がかかる」

  

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生徒の感想

 

(^o^) 吉備国際大に行って、

私たちの高校の先輩の話で、

最初は英語が好きではなかったと言われて、

でも、この大学での勉強や生活が楽しそうに感じたので、

苦手だったり、好きじゃなかったりすることでも、

やってるうちに、好きになることもあるのだと、驚きました。

  

植村先生が、

最初に出してきた地図が、

日本が真ん中ではないのを見て、

とても違和感を覚えました。

一般的な世界地図は、

日本が真ん中ではないことは

知っていたのに、

普段と違うものを見ただけで、

正しいものを見ているのに、

「どこかおかしい」と感じるくらい、

私の頭は固まっているのだと気づきました。

   

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先生の話を聞いていると、

自分がどれだけ狭い世界で生きているのかを

感じた気がしました。

先生の話は客観的で、

日本人からの視点ではなくて、地球全体から見ているような、

どんな話も、偏った視点ではなくて、とても聞きやすかったです。

  

一番印象に残ったのは、

日本のことを話した時の

『日本はアジアだと言っているのに、

アメリカやヨーロッパの方を向いていて、

アジアではないような振舞いをする』と言われたことです。

  

確かに私は普段から

日本はアジアだと感じることが少なかったので、

図星をつかれたような気持になりました。

  

 (^o^) 世界では、日本ではありえないことが

当たり前だったり、

その反対に、

別の国からすれば、日本のやっていることは

ありえないことばかりだけど、

そのことを理解し合うのが

大切だということが、

大学の講義を受けてわかりました。

  

(^o^) 物の値段が海外と日本ではどう違うのかという話で

海外のレストランなどは、日本よりも高く、

日本の一般の飲食店は、ほかの国から見ると、

とても安い方なんだということがわかりました。

  

文明の話で、日本も文明だという話は、とても興味深かったです。

  

(^o^) 話を聞いて、今まで関心のなかった外国の文化や、

歴史に対して、理解を深める第一歩になったと感じる。

そして何より、異文化を理解するためには、

それぞれの歴史や文化、考え方や自分たちとの違いを理解して、

お互いにリスペクトし合うことが大切だとわかった。

  

(^o^) 植村先生が、世界を8つの文明

中国・インド・西欧・

ロシア・南米・イスラム・

アフリカ・日本

に分けて話されたことが印象に残りました。

  

この中で、日本が孤立しているということです。

私も納得しました。

  

ロシアの話が気になったけど、

先生は、よく分からない国って言われましたが、

話を聞くと、確かによくわからなかったです。

  

また、

文化とは、「本人たちにとって気持ちいいことだ」という話も印象に残りました。

  

(^o^) 日本人が話をするときは、

謙虚に話す文化・習慣があることを、

授業をとおしてよく知った。

外国の人たちと話すことは、

あまりないかもしれないが、

謙虚に話しすぎないように心がけようと思う。

  

自国の文化と他国の文化の違いを

否定的に捉えず、

受け入れていきたいと、

今回の授業で強く思った。

   

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(^o^) 大学の中に入らせてもらった時、木のいい香りがしました。

学部長の植村先生の話がとてもためになりました。

例えば、アメリカでは、移民だった人たちが多く、

国旗や国歌で私たちは1つの国なんだと

主張していかなければまとまらない、

バラバラになってしまうということまで教えてくださったので、

勉強になったのと、より興味が湧きました。

  

(^o^) 特に印象に残っているのは、

「アメリカでなぜ銃が規制されないのか」と

「日本とのものの値段の違い」の話だった。

  

銃に関しては、今まで疑問に思っていて、分からなかったことが、

すっきりした。

  

国民の性格の影響かと、てっきり思っていたが、

歴史も絡んでいたと知って、納得がいった。

  

自分で思っていた以上に

日本独自のことを当然だと思っていたことに気づいたので、

もう少し広い目でいろいろなものを見ていこうと思った。

  

(^o^) 岡山校の先輩が、この大学に入り、アイルランドに留学した話を聞いて、

勇気がでた。

  

(^o^) 異文化についてあまり興味がなかったのですが、

先生がとても楽しそうに異文化のことを語っているのを見て、

この時既に自分と先生の「異なる文化」について

触れた気がしました。

  

他人と相対的に自分を見つめ、

自分に何が足りないのか、などといったことを、

考える機会となりました。

そのことから、異文化を理解するとうことは、

自分を理解することにもつながると思いました。

  

 (^o^) 岡山県内の大学なのに、話を聞いているだけで、

少しだけ外国にいるような気分になれました。