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心理学部体験 吉備国際大

 2月18日(火)、吉備国際大学の心理学部で体験授業を受けました。
 大学のバス(順正学園バス)に乗せていただき、50分ほどで着くと、学園広報の松原部長をはじめ教職員の方々が出迎えてくださいました。キャンパスは、高梁市内の丘陵地にあり、景色が良く、空気もきれいです。バスを降り、国際交流会館内の大教室に入りました。

 はじめに、大学の概要について、学園広報の金盛氏から、説明がありました。新しい学部ができたり、関連校入試があることなども、教えていただきました。

 授業が始まりました。先生は、心理学研究科の津川秀夫准教授(臨床心理)です。
 この学科には、現役の大学生として、本校の卒業生が2名います。先生の話によると、成績がトップクラスで、頑張っているとのことでした。

 心理学は基礎系(動物実験など)と、臨床系(人間の心理)に分かれるという話から始まり、先生が主に研究されているカウンセリングへと移っていきました。

 先生の案内で、13号館にある臨床心理相談研究所へ移動しました。ここには、共同心理実験室、カウンセリング室、プレイルーム、などがあり、研究やカウンセリングが日夜行われていて、これだけの設備が整っている大学は珍しいそうです。

 共同心理実験室は、マンションみたいで、きれいな部屋で、キッチン、居間、押入れ、トイレ、浴室等がありました。
 先生が「なぜ、本当の住まいのようになっていると思いますか?」と生徒に問いかけました。

 実は、この部屋は生活を共にしながら学ぶ場となっていて、身辺自立の苦手な人が生活のしかたを学んでいるのですが、本当の家にできるだけ近い状態にして学んだほうが、汎化能力も高まり、学習したことが実生活でも、より容易にできるようになるのだそうです。

 カウンセリング室は、壁の一部がマジックミラーになっていて、向こう側は観察室になっています。例えば、家族療法の面接では、セラピストと家族のやりとりを、別のセラピストが観察室から観察するなど、グループで行うそうです。

 プレイルームはこどものセラピーに使います。セラピーボールと言われるゴムの大きなボール、いろいろなおもちゃ、ゲームが置いてあります。ロッカーの中にも遊び道具がたくさんあります。

 こどもは集中してカウンセリングできないので、まず、ここで自由に遊び、慣れたところを、遊びをとおして、カウンセリングを受けるそうです。
 別に、遊び道具を何も置いてないプレイルームがあり、そこでは、刺激を少なくし、検査をする場所として使っているそうです。

 最後に、生徒たちが質問しました。
「自閉症には軽い重いがあるそうですが、どうやって見分けるのですか」
「精神科と心療内科の違いについて教えてください」
「先生にとって『心』とは何ですか」
先生は、どの質問にも、丁寧に答えてくださいました。
生徒たちが真剣な眼差しで聞いていたのが印象的な体験授業でした。

 

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