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倉敷芸大でマンガ・アニメ体験

 倉敷芸術科学大学のメディア映像学科で、マンガ・アニメの体験授業を行いました。大学の送迎バスで、英数学館岡山校を午後1時に出て、2時過ぎに大学に着きました。入試広報の方々が大勢出迎えてくださいました。

 はじめに広報の方から、大学について説明がありました。倉敷芸術科学大学は、その名の通り、芸術と科学、また、医療分野が学べる大学で、キャンパス内には、科学と芸術の協調を表現するチタンでできた塔が立っています。また、クラゲイ(芸科大の学生、スタッフの方々、地元の方の中には大学のことをこのように呼んでいるそうです)の学生がデザインしたクリアファイルもいただきました。

 いよいよ体験授業です。教えてくださったのは、准教授の中川 浩一先生(芸術学部 メディア映像学科 マンガ・アニメーションコース)です。先生は、NHKなど、テレビのアニメーター等、現役のプロとして活躍されていて、大学ではアニメーションの作り方を指導されています。

 開始早々、「今日は、今、自分はプロのイラストレーターのつもりでやってもらいます」と本題に入りました。「仕事の注文を受けた想定でやります。某コンビニからキャラクターを作ってほしいと依頼が来ました。5つのデザインを作る仕事です。1つ100万円、5つなので500万円の仕事です。1つは17歳の女子高生の店員、2つ目は、大学生の男子店員で20歳、3つ目は、店長で50歳過ぎ、4つ目は、動物キャラ、そのコンビニのマスコットキャラです。それから、5つ目は、コンビニのユニフォームキャラです。本当にプロのつもりで仕事をしてください」と注文内容がホワイトボードに記入されていきました。

 そして、「鉛筆と消しゴムを出してください。白の紙を5枚ずつ取ってください。できた人は、持って来て見せてください。それから説明もしてもらいます。質問がありませんか。
・・・・・・ありませんか。じゃ、理解したと思って、始めます。」と作業が始まったのです。

体験授業といっても、いろいろと説明があったり、ずっと教えてもらうのだろうと思っていたので、少し戸惑いもあって、はじめは、皆、考え込んでいました。

 ある生徒が「中川先生、そのコンビニの名前を、教えてください」と質問しました。先生が「あ、それは考えてなかったなあ。こんな質問は初めてだなあ。」と笑顔で答えながら、しばらく考えた後、「じゃあ、『ボッケー』BOKKにします」とボードに書きました。そして、気が付くと、いつのまにか多くの生徒が、描き始めていました。

 しばらくして、少し描けた生徒は、先生と補助教員の山下先生のところへ、作品を見てもらいに行き始めました。中川先生は、どの生徒にも、楽しそうに、共感して、よく話を聞いてくださいました。そして、プロの目からみたアドバイスをしてくださいました。

 アニメの世界で活躍することを本気で考えている生徒は、「ずっと真剣に聞いていました。質問したいこともできて、本当に勉強になりました」と感想を述べていました。

 予定の90分では時間が足らず、延長までしてもらえたのですが、希望者全員が見てもらうには、時間がありませんでした。それでも、ユーモアと笑顔に溢れた中川先生の授業は、ユニークで、有意義なものだったと思います。

 最後に、今回は行きも帰りも英数学館岡山校と大学との間を、大学のバスに送迎してもらえて、本当に助かりました。倉敷芸科大のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

生徒の感想の一部

「普段私たちが目にするキャラクターとかは、こういう風にして創り出されているんだなと思いました。マンガやアニメ、キャラクターを創り出すことは、簡単なことではないけど、こうやって考える人がいて、描く人がいるから、いいものができるんだと思いました」

「何を伝えたいのかをはっきりさせて制作しないといけないんだと思いました。常識にとらわれずにすることも大切だと思いました」

「日本の漫画はすごく面白いと思います。漫画やアニメと出会って、より人生を楽しめていると感じます」

「使う言葉が違っても、『絵』によってコミュニケーションがとれたり、何かを伝えることができたりするというのは凄いことだと思った。音楽や写真などもそうかもしれないけど、言語に関係なくこれからも良いものはどんどん輸入・輸出していってほしい」