2015年11月11日(水)、2期の校外学習として、兵庫県尼崎市の
「音羽電機工業 雷テクノロジセンター」で
カミナリから身を守るための体験学習を行いました。
また、途中、明石では、明石焼工房「たこや蛸老亭」で、
地元名産の「タコ」を使った明石焼の手作り体験(兼ランチ)をしました。
【音羽電機工業(OTOWA)の雷テクノロジセンター】
ついに実現したカミナリの体験!
広報室の栗田さんの案内で、見学が始まりました(こちらは、全国的にも
「見学してよかった」
「ぜひ見学してみたい」
というランキングで上位に入る施設です。
本校も、2年前から計画し、約1年前に防雷学習をお願いし、ようやく来ることができました)。
生徒には『カミナリminiBOOK』という冊子と雷写真コンテスト入賞写真の絵葉書が配られました。
日本を雷から守ってきた会社
音羽電機工業は、来年で、創業70年の会社で(ちなみに英数学館岡山校は56年の歴史があります)、
雷から、人間の体を守る、被害を防ぐ、避雷器を製造するなど、雷対策の専門メーカーです。
同社の製品、設備は、東京スカイツリーにも使われているそうです。
雷テクノロジセンターは、2008年に設立されました。
国内唯一の雷試験設備(世界最大級)を有し、
雷が再現でき、雷対策の試験や研究をしています。
あのMRJもここで!
あの国産初のジェット旅客機「MRJ」も、落雷に対する耐雷試験をこの施設で行っているそうです。
ニュースなどで、MRJを見たらぜひ思い出してほしいとのことでしたが、
奇しくも、この日は、MRJが初飛行に成功し、
テレビ等で大きく取り上げられました。
☆ 以下、試験設備の見学は撮影禁止のため画像がありません。
「パン!」という衝撃音に生徒は?
大電流試験設備の見学
雷の電流を模擬的に起こします。最大22万アンペアです。
世界で起きる雷の99%は22万アンペア以下です。
実際に電流を流し、雷が模擬的に起こると、
「パン!」という衝撃音がし、
生徒たちは、驚きの声を上げました。今回の出力電流は6万アンペアだったそうです。
環境試験・振動試験設備の見学
長い年月、風雨にさらされるなど、製品の耐久性を調べる施設です。
厳しい環境実験、振動実験を繰り返すそうです。
感電した人を助けられるか?
高電圧試験設備の見学
ここは、45年くらい前から、メンテナンスを繰り返し、大切に使っている設備だそうです。
今年、感電事故のあった伊豆のアジサイの感電柵は400ボルトぐらいで、
感電した仲間を助けようとして下手に触ってしまうと、
みんなどんどん感電して2次災害などが増えていきます。
タックルとかキックとか無理やり飛ばすような形でないと助けられないといことです。
内サージ検証用模擬家屋の見学
実際の家屋・設備・配線・電気機器を使用して雷の影響を検証する設備です。
電柱なども短くしているが、実際のものと同じです。
地球が温暖化し、気温が上がると、ゲリラ豪雨なども起こり、必然的に雷が多くなるそうです。
長谷川電機工業(グループ会社)の検電器類の見学
検電器は、電気を帯びているかどうか、危険を感知する道具です。実際に手に取って計測させてもらいました。
雷ミュージアムの見学
雷対策製品、雷コンテスト受賞作品、雷に関するビデオ・書籍・グッズなどの展示を見学しました。
恐ろしいが美しい雷を写真に
雷は恐ろしいものではありますが、その一瞬のきらめきは美しいものです。これを、1枚の写真に残してみませんか?また、撮ってみると、雷のいろいろなことがわかります。
OTOWAでは、「雷写真コンテスト」をやっているので、
是非応募してほしいとのことでした(ただし、安全な場所で撮る)。
生徒の感想 抜粋
「雷については、避雷器というものを初めて知りました。
飛行機に直撃した映像を見たり、6万ボルトの放電を見て、威力の凄さを感じました。
しかし、写真に映る雷は恐ろしさもありつつ、美しさもあるなと思い、綺麗さに魅入ってしまいました。
自然の力の大きさと、それに対応する人たちの努力を感じ取れて、良い機会になったと思います」
「今まで、雷は自然現象なので防ぎようのないものだと考えていました。
ですが、雷から身を守るために様々な機械が使用されており、驚きました。
パソコンや電話などの電子機器もコンセントタップや、
USBケーブルなどで、機器や大切なデータを守ることができ、現代の技術はすごいなと思いました」
「雷のことはあまり知らなかったのですが、
今回、発生するしくみから、防ぎ方まで学ぶことができて、良かったです。
身の守り方なども結構あやふやだったので、今回を機に覚えておこうと思います。
避雷器のことも、今後の生活に生かしていきたいです」
「雷防災のためにいろいろな対策製品があるのを初めて知りました。
雷の写真を見た時、怖いけど意外ときれいで驚きました。
普段から雷や身を守るために何かしておいたほうがいいかなと実感させられました」
「雷の直撃雷で、ビルのコンクリートが崩れ落ちるのを知って、とても恐ろしいと感じました」
「雷の写真は、幻想的で美しいと思いました。岡山は雨も少ないし、雷も少ないし、
落ちはしないだろうと油断していつも過ごしていたが、雷の音が聞こえたら、
コンセントを抜くとか、いくらかは気を付けてみようと思います」
「避雷針は以前から知っていたが、避雷器というものがあることは、
見学して初めて知りました。
今日の見学で雷が様々なものに被害を与えることがわかりました」
「避雷器、直撃雷、誘導雷等、初めて知ることが多かったです。
雷の対策などとても分かりやすかったです」
「防雷学習はいろいろな経験をしました。
雷を発生させる装置が出す雷の音はすさまじく、激しい光と、
爆発したかのような音には大変驚きました」
【明石焼手作り体験】
兵庫県はタコの漁獲量が全国2位です。
たこ焼きは、子どもにも、大人にも人気がありますが、
そのルーツとなったのが、
明石のタコ焼き「明石焼」(別名:たまご焼))と言われています。
今回は、明石で下車し、明石焼工房「たこや蛸老亭」さんで、明石焼の手作り体験をしました。
昼食はこの明石焼と天ぷら、釜飯でした。
生徒の感想 抜粋
「明石焼は初めて食べましたが、たこ焼よりも柔らかく、丸い形に作るのが難しく、
いびつになってしまいましたが、味はとても美味しかったです」
「明石焼は作ったのも食べたのも初めてだったので、意外とたこ焼と違っていて、驚きました。
機会があれば家で作ってみたいです」
「明石焼は実物を見るまで何のことか分からなかったけど、玉子焼から作るんだ!発見という感じでした。
くるくる回すのが難しかったです」
「たこ焼と似たような食べ物かと思っていましたが、
『玉子焼』と呼ばれるとおり、小麦粉よりも卵の方が割合が多いように感じました」
「明石焼があまりうまく焼けず、崩れたりしましたが、美味しかったです」
「明石焼体験は、明石焼を回転させるのが難しかったです。中はふわふわで、
だし汁につけて食べるので、あっさりしていて、
後味も残りにくいので、食べやすくて美味しかったです」