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高校書道1 ○○が要る! 好きになる?書道

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第1話 プロローグ

 

下手と思っている人は、書道が好きになる!

 

書のおもしろさを知らないのはもったいない、

 

それを知るチャンスが私たちの学校にはあります。

 

書が身近なものになり、

より楽しく生活が送れるようになれば、

と思い、

 

書道の先生

(児童・青少年への教育書道に情熱を持ち、

書家としても多忙で、

冗談が好きで、たまにそそっかしい)と、

 

以前より、密かに計画し、9月、今学期の書道の授業が始動しました。

 

教室は、書道がしやすいように、レイアウトしました。いつでも練習できます。

 

壁には、生徒が毎回書いたものを掲示しています。

 

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汚く書きたければ汚く書けばいい 

 

「自分の書いたものを壁に貼っていくけど、

あの人より上手いとか、下手だとか、

他の人と比べるために貼るのではないの。 

 

書は芸術。 

 

自分の書いてみたいことを書けばいいの。

それが、表現

書は1人ひとりの表現

自由な気持ちで書けばいい。

美しく書きたいなら、美しく見えるように書けばいいし、

荒々しく書きたければ、荒々しく書けばよい。

汚く書きたければ汚く書けばいい。

 

自分がどんなふうな想いで書くか、

それが大事

 

見せていい、見せたい、心の一部を出して書く。

 

壁に貼っていくのはちょっと恥ずかしいかもしれないけど、

 

仲間が何を書こうとしてるのか、

想像してみるのも楽しくない?」

 

と先生が言ったかどうかわかりませんが、

 

何人かの生徒に聞くと

「恥ずかしくはないんだ。

何かを表現してみよう」と思ったそうです。

 

腕が要る!

 

書いたものは、洗濯ばさみで留めます。

回ごとに上から貼っていくので、だんだん分厚くなってきます。

 

授業が進むにつれ、意味が伝わってきたのか、

その生徒なりの

書の鑑賞をするようになってきました。

 

書道の専門家である先生が、

 

生徒の口から出てくる、予想もしない作品意図に、

 

驚かされたことを聞きました。

 

例えば「 雲 」という字

 

ある生徒は、千切れて、だんだんと消えていく

(その後、晴れていく)雲を書きました。

 

水たまりに映った雲を書いた生徒もいました。

 

地上から水蒸気が湧き出る雲を書いた生徒

 

薄くさらっと、しらす雲を書いた生徒

 

こんな生徒もいます。

 

左下に小さく書いた名前は自分が立っている所

そこから見た雲は、伸び伸びした雲

 

などなど、例をあげれば、すごいのがもっともっとありますが、

 

次に雲を見た時は、見方が変わるかもしれませんね。

 

他の生徒が書いたものを、想像したり、

考えていることを聞いて、

いろいろな考えがあることを知る。

 

先生は、

生徒一人ひとりの個性と、

それを引き出す書の力とを、

再認識したそうです。

 

そして、先生は言いました。

表現したいことを伝えるには腕が要る。

だから、練習して、習って、その腕を磨こう!」

 

こうして、授業は進められていきました。

 

 

 

マイクロソフトをつくったビル・ゲイツの言葉です。

 

『 自分のことをこの世の誰とも比べてはいけない。 

 

それは自分自身を侮辱(ぶじょく)する行為だ 』

 

 

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執筆:石井秀幸 = Written by Ishii